宇吉郎の油絵展

2019年4月18日 (木)~7月2日 (火)

世界的に活躍した雪博士・中谷宇吉郎は、理化学研究所に在籍していた二十五歳の頃、大学時代の恩師である寺田寅彦(1878-1935)の影響で絵筆をとるようになり、研究のかたわら身近で心に残る風物を描き始めました。

三十歳で北海道大学に赴任し、雪の観測や人工雪の研究で多忙を極めるにつれ油絵を描く機会は減っていきましたが、三十六歳で健康を害し療養生活を送っていた頃は積極的に描いています。
その後、回復した宇吉郎は忙しさも相まって油絵よりも手軽な墨絵を描くようになっていきますが、戦後に研究のためアメリカへ渡ってからは再び油絵を描き始めるのです。

キャンバスには、宇吉郎の科学者としての鋭い観察眼と柔らかく暖かい人柄をうつした様々な風景が描かれています。

本展では、多くの作品の中から十四点を厳選し展示いたします。油絵を通して、宇吉郎の生きた時代、そして研究の日々等その人生に迫ります。

皆さま是非ご覧下さい。

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更新日:2019年04月18日