材料の氷の形や大きさの違いで、かき氷の溶けるスピードが違うのはなぜ?

 製氷皿で作った氷とかき氷専用の容器で作った氷を削る前によく観察してみましょう。何か違いはなかったでしょうか?たぶん製氷皿で作った氷は外側は無色透明であっても中心付近は白く濁っていると思います。一方かき氷専用の容器で作った氷は無色透明な部分が大きくて白く濁った部分はほとんどないか中心付近に少し残っているだけではないかと思います。この氷が白く濁った部分というのは容器に入れた水に溶け込んでいた空気が気泡となって現れてそのまま氷に取り込まれて残っている部分です。小さな気泡がたくさん集まっているので光が当たるといろいろな方向に反射されて(散乱と言います)白く見えるのです。透明な氷を削ってかき氷にすると白く見えるようになるのと同じです。

 さて製氷皿で作った氷のほうがこの気泡をたくさん含んでいるのでこの氷を削るとザクザクとしたかき氷ができます。しかしかき氷専用の容器で作った透明で硬い氷を削るとちょうどかんなで木を削ったときと同じように紙のように薄く削れるのでふわふわのかき氷になるのだと思います。

 よりふわふわで美味しいかき氷を作るには気泡を含まない透明な氷を使うことが大事になりますね。かき氷専用の容器はできるだけ気泡が入らない氷が作れるように工夫されています。さらに気泡が少ない氷を作るには水を一度沸騰させてから十分冷まして容器に入れると良いでしょう。こうするともともと水に溶け込んでいた空気をかなり追い出すことができます。今度かき氷を作るときにぜひ試してみてください。

(回答掲載日:2026年8月27日)