雪と氷のQ&A
タグ:ドライアイス

Q102

ドライアイスと普通の氷はどう違うの?

ドライアイスも氷と同じで、ものを冷やすことができるけど、ドライアイスは触ると危ないし、煙みたいなのが出るのが不思議です。氷とは何がどう違うんですか?(ヤンヤンさん / 石川県・10歳)

 氷とドライアイスは、どちらもとても冷たくて、何かを冷やしたいときに便利ですね。氷は、よく知っているように水が凍ってできたものですが、ドライアイスは二酸化炭素(炭酸ガス)でできた固まりです。この二酸化炭素というのは、私達の地球の空気中に含まれていて、最近いろいろと話題になる地球温暖化を引き起こす物質の一つとして知られていますね。

 氷とドライアイスは、その原料が違うために、その性質も大きく異なっています。氷は、0℃で融けてしまいますので、氷で何かを冷やしてもこの温度までしか冷やすことができません。一方、ドライアイスは、この温度がおよそ−79℃と氷よりもずっと低い温度になります。台所にある冷凍庫の温度は、せいぜい−20℃くらいですので、これより60度近くも低い温度ですね。したがって、氷よりもドライアイスのほうが、より冷やすことができるということになります。ドライアイスから白い煙のようなものがでているのは、ドライアイスの固まりの周囲にある空気もものすごく冷やされますので、空気中にあった水分が霧となって見えているのです。

 しかし、氷とドライアイスでは大きく違う点があります。氷は時間がたつと融けて、液体の水にもどります。しかし、ドライアイスは、時間がたっても液体にはならず、その固まりがだんだん小さくなるだけで、そのまま消えてしまいます。これは、ドライアイスは、固まりの状態から直接気体である二酸化炭素となって、空気中に広がってしまうからです。

 最後に、ドライアイスをあつかうときの注意を書いておきましょう。ドライアイスは、−79℃ととても冷たいので、素手で触ると皮膚がくっついてしまったり、凍傷になったりしてしまいます。したがって、軍手などの少し厚めの手袋をつけてあつかうことがとても大事です。また、ドライアイスを換気の悪い場所におくと、ドライアイスから発生した二酸化炭素のガスがあたりに充満します。その中に入ると、酸素がなくなって呼吸ができなくなりとても危険です。もし、ドライアイスを使うときには、屋外や換気の良い場所であることを十分に確かめて、誰か大人の方と一緒に使うように気をつけてください。

(回答掲載日:2025年2月15日)

#ドライアイス#氷の不思議

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